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発達障害の子の親たちが願い実現できた学校でのプールの授業

time 2019/03/28

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発達障害の子の親たちが願い実現できた学校でのプールの授業

エステバン・ドジサスは水泳のレッスンに参加しています。
15歳の子どもたちは、落ち着いて準備運動ができました。
そして、水に入るとまるでイルカのように泳ぎだしました。
しかし、昨年から水泳に取り組むようになったエステバンは、それまでプールに入ることもありませんでした。
「水をかけられるのも嫌がっていました。」
そう、シルビア・モラン先生が言います。
発達障害の子の死亡事故の主なものの一つが溺死です。
そして一般的に、2017年の調査によれば米国の子どもたちの多くは泳ぐことができません。
一週間ほど前、地元の警察は行方不明になった7歳の男の子を捜索しました。
無事に見つかりましたが、これまでに森の中をさまよい、水辺も好むため心配されていました。
発達障害の人の多くが放浪や徘徊をする事実があります。
Pediatrics誌に掲載された2012年の調査によれば、行方不明になった子どもの24パーセントが、命の危険に関わるところで見つかっています。
支援団体のオーティズムスピークスのディレクター、リンジー・ネーダーは、発達障害の子どもたちの多くが水を好むと言います。
「水の中に入るのは怖がったりするのですが、遠くから見ているうちに魅力を感じて吸い寄せられてしまうのです。また、危険を理解することが十分でないこともあります。」
そして、米国では発達障害の子どもたちが、手頃な価格で水泳を学ぶことは簡単ではないといいます。
「発達障害の子どもたちに水泳を学んでもらうために必要となるのは、それぞれの子どもに柔軟に対応できることです。」
インストラクターには、コミュニケーションや行動に問題をかかえる可能性がある発達障害の子どもたちのニーズに適応できるスキルが求められます。
発達障害の人のための水泳プログラムは全国で増加しているものの、まだ十分ではないといいます。
オーティズムスピークスでは、そうしたインストラクターへの奨学金や設備購入のための補助金を提供しています。
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発達障害の子どもたち250人が通うここ、バンクロフト学校では水泳のプログラムが実施されることは親たちの願いでした。学校はYMCAと提携し行っています。
「僕たちもプールで学べる時間は大切なものだと思っています。
遊び時間だとは思っていません。」
そう生徒の一人が言います。
ジュディス・ブラウン校長もこう言います。
「子どもたちを水から守らなければならない。
それが、一番の目的でした。」
8歳から21歳までの生徒たちのほとんどが、隔週で水泳を学んでいます。
水中で体を動かすことは、運動機能に問題をかかえている生徒の体の発達にもよいとシルビア先生は言います。
13歳のエリオット・ファレルは、水泳で人生が大きく変わりました。
母親のアンバーによれば、エリオットの低下していた筋緊張、運動能力の問題、そして発達障害の子がかかえる一般的な問題、そのすべてに水泳が役に立ったといいます。家にもプールがあります。
「生まれてから6ヶ月後にはプールに入っていました。
息子は小さな魚のようでした。」
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ずっとプールが大好きなエリオットも学校の水泳レッスンに参加しています。
学校のプールは高い天井で、十分な吸音もするようになっていて、落ち着いた色、自然光を多く取り入れるようにした大きな窓が、生徒たちが落ち着けるように助けています。
水温も一定に保たれていて、水の中に入ることができない生徒たちも、慣れる練習ができるように設計されたプールサイドになっています。
先生は、顔を水につける、水の中に置いたイスに座る、水に浮かぶ、水のなかで息をはく、水の中に潜る、そのように少しずつ達成できるように、水泳に必要となるスキルを細かくしています。
シルビア先生はこう言います。
「生徒のエステバンは、今は自信がついて水の中でも楽しくすごせるようになりました。
私も生徒と一緒になって水の中にいるのが大好きです。」
(出典・画像:米The Inquirer
行方不明になってから翌日、沼に浮かんでいたところを発見された。
そんな悲しい事故を英米のニュース記事ではよく見ます。
うちの子は、子ども発達支援センターから特別支援学校まで、ずっとプールには入っています。
本人も水が大好きなので楽しく学べているはずです。
日本のほうが手厚く進んでいるのでしょう。本当に感謝です。
発達障害の子どもたちが一瞬でどこかへいなくなってしまう危険性

(チャーリー)

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