１８歳のジェイミー・バックリーは、高機能自閉症があるために、人とつながることが難しく、社会から孤立し排除されていると感じています。
パーティーに招待されないことが多いため、クリスマスの時期にはその感情がさらに高まります。
英国自閉症協会の調査によれば、自閉症の人の７９％が社会的に孤立していると感じていて、そうでない人に比べてそう感じる人は４倍にものぼります。
ジェイミーは感覚の問題をかかえ、コミュニケーションにも困難があり、パニックを起こしてしまうこともあります。
学校ではいじめられたきたといいます。
１５歳になると、うつ病、不安障害、パニック発作から退学せざるを得ませんでした。
それから３年の間、乗馬や縫製を学びながら、社会に適応できるようになってきました。
しかし、人と話をしている間は今でも、何かおかしなことを言っていないか、相手は自分をからかっていないか不安になるといいます。
「私は友だちが欲しいです。
しかし、私には難しいことが多くて、孤立し孤独を感じています。
発達障害でない人時間をともにすることは難しいと思うことがあります。
私は何か間違ったことを言わないか、相手は私を軽蔑したり、怒りを感じないか不安なんです。
私には日光が眩しすぎたり、誰かがペンで書いているときの音も気になったりしますが、それは我慢できます。
しかし、人とのコミュニケーションで起きる問題には対処できないんです」
クリスマスの時期になると、家族一緒に出かけることができないために罪悪感を感じるといいます。
「私も一緒に出かけたいんです。
しかし、それはとても私には厳しいことなんです。
そして、パーティーに招待されたいと願ってもいます」
ジェイミーの母親のジェニーはこう言います。
「出かけて多くの時間を過ごすことが、娘は自分にはできないと思っています。
そして、同年代の人たちを見ると悲しくなっています。
大学に通い、車を運転していたりします。
あるいは、仕事を始めて引っ越してしまっています。
人生を歩んでいます。
しかし、娘は立ち往生していると孤独を感じています。
クリスマスの時期ににあると多くの人が幸せそうにしているので、さらにそう思ってしまうようです。
娘のジェイミーには、同じような違いをかかえている人たちと出会える安全な環境が必要です。
発達障害のことを理解している人たちとつながることができれば、偏見なども気にする必要がない、かけがえのないものとなります」
英国自閉症協会のキャンペーンと広報活動の責任者であるトム・パーサーはこう言います。
「孤立や精神的健康の問題を助けるサービスは今ありません。
多くの人にとってクリスマスの時期はエキサイティングで楽しいときです。
しかし、発達障害の人や家族にとっては信じられないほど孤独を感じるときにもなります。
いつもと違った光景や社会の雰囲気に対処することが難しいと感じたり、
明るい光や装飾、ふだんとは違う食べ物、人混み、大きな音、匂い、そうした感覚に痛みを感じてしまうこともあるのです」
（出典・画像：英METRO）
幸いうちの子は、感覚過敏というよりも鈍感な感じで、外でパニックを起こすようなこともあまりありません。
初詣もニコニコして一緒に行くことができました。
発達障害の大人たちが交流し孤独でないことを感じられる夕食会
（チャーリー）
