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知的障害のある子どものきょうだいは支援的で優しい。研究結果

time 2020/01/18

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知的障害のある子どものきょうだいは支援的で優しい。研究結果

きょうだいは、生涯続く関係であり子どもにとっては日常生活の中心でしょう。
イスラエルのテルアビブ大学とハイファ大学による新しい研究では、知的障害のある子どもときょうだい(兄弟姉妹)との関係は、そうでない子どものきょうだいに比べて、より良いことがわかりました。
この研究ではアンケートなどを通じて、きょうだいの関係が調べられました。
テリアビブ大学の特別教育学部のアナ・サイドマン=ザイド教授とハイファ大学創造芸術療法大学院のダフナ・レゲブ博士、ミリ・イセズケリ博士らが行い”Research in Developmental Disabilities”に掲載されました。
「障害のある子どもを家族にもつことは、そうでない家族と比べて、家族それぞれに求められることがあります。
困難を伴いますが、多くの場合、短期長期に渡って積極的な貢献が表れます」
そうザイド教授は言います。
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「私たちの研究では、知的障害のある子のきょうだいは、そうでない子のきょうだいに比べて、とても支援的であることがわかりました。
知的障害の子のきょうだいは、共感、教える、仲の良さにおいて高いスコアでした。
そして、そうでない子のきょうだいに比べて対立は低いスコアになっていました」
発達障害のある子がきょうだいの感情や行動にどう影響を与えるのかについてのこれまでの研究で、きょうだいは発達障害のある子の発達に良い影響を与えることが示唆されています。
「しかし、これまでの研究では子どもの内面について探るものはほとんどありませんでした。」
今回の研究では、8歳から11歳までの60人の子どもたちを評価しました。
知的障害の子のきょうだい、そうでない子のきょうだい、半数ずつがアンケートで答えました。
それぞれの子の母親たちもきょうだい関係についてアンケートで答えました。
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研究に参加したきょうだいたちには、きょうだいについて絵を描いてもらいました。
そして、いくつかの基準をもうけて専門家により、その絵が評価されました。
そして、きょうだいたちはアンケートにも回答し、親近感、対立などについて評価がされました。
描かれた絵、そしてきょうだいが回答したアンケート、母親がきょうだい関係について回答したアンケート、それぞれの評価から、
知的障害のある子のきょうだいは、そうでない子のきょうだいに比べて共感、教育、親密さについて有意に高いスコアとなっていました。
そして、けんかや対立については、そうでない子のきょうだいに比べて低いスコアとなっていました。
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「私たちの研究は、言葉による報告では明らかにできなかった知的障害を持つ子のきょうだいのユニークな側面に新たな光を当てるために、アートベースの評価も用いることで大きな貢献ができたと思います。
障害のある家族がいると、他の家族たちは助けようと注意を払うようになるのです」
(出典:イスラエル テルアビブ大学)(画像:Pixabay)
うちの子は重度の発達障害、自閉症で知的障害もあります。
そして、うちの子のきょうだいも自然にとても優しいです。自慢できるうちの子たちです。
知的障害の兄は恐ろしいほど最高で恐ろしいほど恐ろしかったが

(チャーリー)


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