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発達障害をかかえる独身の人たちのデートを支援する取り組み

time 2021/11/27

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害をかかえる独身の人たちのデートを支援する取り組み

デートは簡単なことではない。

そう感じているのは、あなただけではありません。
Pew Researchの調査によれば、独身の人の約半数が10年前に比べてデートが難しくなったと答えています。

自閉症やその他の発達障害をかかえる人にとってはさらに困難に感じることでしょう。
そこで、発達障害をかかえる独身の人のデートを支援する新しいサービスが登場しました。

マイケル・ウィルソンは、多くの19歳の若者と同じです。
マイケルは1日の4分の1以上をパソコンの前で過ごしています。

「デートしたいんです。
今はかなり自信があります」

それは、毎週少なくとも1時間は、自閉症の人のデートの仕方を学んでいるからです。

「私は、あきらめないことを学びました。
あきらめてはいけません。
ベストを尽くし、全力を尽くすんです」

マイケルは、ユニコーン・チルドレンズ・ファンデーションとリマーカブル・ディスアビリティーズ・サービスとのパートナーシップにより提供されている「デートと人間関係」という6週間のコースを修了し、デートのルールを学びました。

「このコースは、ダウン症、知的障害、自閉症や学習障害などの発達障害を持つ大人を対象としたものです。
私たちは支援に取り組んでいます」

そうユニコーン・チルドレンズ・ファンデーションのプログラム・ビジネス・コンサルタントのケリー・モースは言います。

「彼らには、そのスキルに特化した指導が必要です。

マイケルは3歳のときに、自閉症と診断されています。

「私は少しビクビクしてしまうんです」

マイケルはそう言います。
アイコンタクト、相互会話、ソーシャルシグナルの解釈にも苦労しています。
例えば、女性がメールを返さなかった場合、マイケルはその理由に過集中してしまいます。

「息子はパソコンの前に座って、5分ごとに誰かにメールしています。
『話してよ、なんで返事をくれないの』
そう言っています」

そうマイケルの母親、ステファニーは言います。
自閉症の人はしばしば過集中になります。

「息子はどうしたら社会的に受け入れられるかがわかりませんでした」

過集中は性別には関係ありません。
24歳になるまで交際の経験がないケイティ・サントロも同じです。

「ええ、複数回のデートを重ねれば、自動で私たちは交際していることになると思っていました。
フェイスブックに載せれば、フェイスブック公認にもなるし」

そんなケイティもデートのさまざまな段階や人間関係の赤信号について学びました。

「誰もが一人でいるべきではないと思います。
自閉症の人はデートに興味がないとか、無関心だという誤解がよくありますが、私の場合はボディランゲージを読み取るのが難しいだけです」

クラリティ・ヘルス・ソリューションズの臨床心理士であるジェニファー・トムコはこう言います。

「発達障害をかかえる人の多くは、必ずしもパートナーをもつことが重要とは感じていないために、独身のままでいることが少なくありません。
あるいは、どうすれば良いのかわからないからかもしれません。
人とのつながり方を理解することと、人とつながることはレベルが違うからです」

トムコは、発達障害のある人のための出会い系サービスが待ち望まれていると言います。

「自分自身の成長と自己受容は、他の人が自分をどう見ているかということにつながります。
もし、自分を尊敬してくれる人がいて、自分もその人を尊敬していたら、それは二人にとって最高の組み合わせです。
お互いの可能性を最大限に引き出すことができるでしょう」

(出典・画像:米WPTV

そもそも誰にとっても、簡単なことではないように思います。

だからこそパートナーができれば、それは本当に幸せなことです。

ただ一方で親としては、最初からそうなることが目的のサービスだと、自分の欲望だけのために利用する人もいるので、やはり心配してしまいます。

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(チャーリー)


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