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知的障害の女性たちに「タッチ」の機会。孤立し触れ合いがない

time 2023/02/28

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

知的障害の女性たちに「タッチ」の機会。孤立し触れ合いがない

知的障害のためにマッサージやマニキュアなどのサービスを避けている女性たちの生活に触れ合いを取り戻そうとする取り組みが行われています。

障害者支援団体のシチズン・アドボカシーなどが、グループホームに住む女性や自宅で介護を受けている女性に、ブラッシング、マニキュア、首や肩のマッサージ、ベリーダンスのパフォーマンスを行い、社会的孤立から脱してより広いコミュニティとのつながりを持てるよう支援イベントを行いました。
サービスを受けたケイティはこう言います。

「普段は、リラックスしてこのようなことをする時間はありません」

支援団体の委員長、マーガレット・ウィルソンは、費用、交通の便、神経質さなどが、障害を持つ女性が触知サービスを利用する妨げになる可能性があると述べています。

「多くの人が、差別を受けたり、見下されたりして、自己価値感が低く、隠れてしまいがちになっています。

甘えてはいけないのでしょうか?

私たちは皆、甘やかされるのが好きで、特別だと感じたり、誰かが私たちの世話をしてくれたり、私たちのために何か特別なことをしてくれるのが好きなはずです」

彼女たちの多くは社会的に孤立しており、そのつながりは介護サービスの人に限られてしまっていることが多いとウィルソンは言います。

「このイベントに参加した人たちには、特別な存在、大切な存在であること、
そして、ただ家にいてお金をもらっているだけではなく、
介護者とだけでなく、自分はより大きなものの一部であると感じてほしいのです」

理学療法士をしていたマーガレット・バーロウは、このイベントでマッサージを提供しました。

「触れることは、人間の基本的な欲求です。
神経質で、余計な筋肉を動かしてギクシャクしている人たちが、マッサージを受けることで、リラックスするできるんです」

バーロウは、同意の上でのタッチは、それを受け取った人だけでなく、マッサージする人にも、「エネルギーの交換」で、メリットがあると言います。

「小さな赤ん坊の頃から、私たちは触れることを必要としています。
小さな子どもはよく、人の足をつかんだり、人のそばに寄り添ったりしたがりますよね。

赤ちゃんは、お母さんの腕の中に包まれています。
小さな子どもは、お母さんやお父さんと一緒にベッドに潜り込み、抱きしめられるのが大好きなのです。
成長し、結婚すると、もっと抱き合い、もっと触れ合うようになります。

しかし、知的障害の人たちは、友達の輪が狭く、年をとってからお父さんやお母さんを亡くしている場合が多いのです。

他の多くの人が持っているような触れ合いがありません。
しかし、それは人間としての基本的な欲求なんです」

バーロウは、知的障害の人にとって、身体的な接触は、サポートワーカーに入浴してもらうなど、専門的な場面でしか起こらないことが多く、それは必然的に極めて限定的であると指摘しています。

「ハグやタッチをしてくれる友人や近所の人が必要なのです」

このイベントの主催者であるトレーシー・ウィックスは、このイベントに参加した女性の多くが、自尊心が低く、自信がないと言います。
今回の体験が、知的障害の女性たちに地域社会とのつながりや力につながることを願っています。

「信頼できるコミュニティがあること、
コミュニティには一緒にいたい人、分かち合いたい人、ありのままの自分を受け入れてくれる人がいること、
それは私たちみんなが望んでいることです。
私たちは皆、ありのままの自分を受け入れてもらいたいし、より大きなコミュニティの一員になりたいと思っているのです」

(出典・画像:豪abc

私もうちの子とはしょっちゅう、タッチをしたり手をつないでいたりします。

見せてくれる笑顔に私が幸せ、エネルギーをもらっています。

私がいなくなっても、うちの子にそんな相手がいてほしいなと願っています。

彼の笑顔とハイタッチで、毎日が楽しくなりました。

(チャーリー)


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