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自閉症の男性は幼少期に習った大好きなピアノで天職を得た

time 2022/04/26

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自閉症の男性は幼少期に習った大好きなピアノで天職を得た

「チューニング・バイ・トニー」のオーナーであるトニー・ロドリゲスがピアノのレッスンを受けたのは30年以上前のことです。

何か弾いてくれるように頼むと、バッハの「トッカータとフーガ」を記憶していて、完璧に演奏しました。

トニーの耳は、ピアノに対する情熱と同様、比類のないものです。

「ピアノの先生に習っていたんですが、弾くよりも、中の仕組みに興味があったんです。
当時10歳でした」

それから1年後、チューニングツールを手にしたトニーは、本領を発揮しました。

「プロとしてではなく、自分の練習の成果を発揮するために、他人のピアノを調律する仕事を始めたのです」

トニーは、スタインウェイや他のピアノを修理することに安らぎを感じます。
自分の才能を生かすことができ、そして人との交流は限られる仕事です。
それは、自閉症の人たちがしばしば求めるものです。

修理や調律の仕事を始める前、トニーさんはレストランや洗車場、メンテナンスの仕事など、さまざまな仕事を試してみました。
しかし、興味をひくものはありませんでした。

これは、多くの自閉症の人が抱える共通の葛藤です。
自閉症の成人の70パーセントが失業中か不完全雇用で、自分の強みを生かした仕事ができていません。
トニーの場合もそうでした。また、誤解されることで仕事を続けられなくなることもありました。

「私が何をすべきか教えてほしいのです。でも、誰もそれが何なのかを教えてくれませんでした」

米ミシガン州自閉症同盟の会長兼CEOであるコリーン・アレンは、経営者は仕事を求める自閉症の人がどんな環境を期待することができるのか、社会的な合図、職場ですべきこと、してはいけないことなどを知っておくこと、そして従業員に、自閉症の成人が経験していることをよりよく理解できるように教育することに尽きると述べています。

「そして、スキルと関心のマッチングです。
それがうまくいけば、95パーセント近い定着率が得られるでしょう」

自閉症同盟では、自閉症の人と一緒に、彼らのスキルセット、興味、弱点を見つけ、その評価に基づいて納得のいくキャリアパスをナビゲートしています。
アレンによれば、このプロセスとサポートは、自閉症の人がキャリアを成功させ、最終的に充実した人生を送るために非常に重要です。

トニーの父親は、トニーが適切なキャリアを追求するための計画を立てるために一緒に働き、その結果、幼少期に大好きだったピアノの演奏とその音色を完成させることに立ち戻ったのです。

現在、トニーは300人以上の顧客と40以上の5つ星評価を得ており、トニーの誇りとなっています。
トニーは、さらに高級なピアノを利用している顧客を増やしたいと考えています。

(出典・画像:米FOX17

時間はかかったかもしれませんが、「天職」に出会えて素晴らしいですね。

大好きなことは、本当にそれだけで宝です。

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(チャーリー)


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