
この記事が含む Q&A
- サービスドッグは自閉症の子どもの睡眠の質に良い影響を与えるのですか?
- 研究によれば、サービスドッグと暮らす子どもはより良い睡眠がとれる傾向があります。
- なぜ犬は自閉症の子どもにとって特に良い支援者なのでしょうか?
- 犬は無条件の受容と寄り添いにより、安心感と絆をつくることができるためです。
- 自閉症の子どもと暮らす家庭にとって最も適したペットは何でしょうか?
- 増加しているサービスドッグは特に適した選択肢となります。
米カリフォルニア州サンタローザに拠点を置く「ケイナイン・コンパニオンズ」は、自閉症の子どもとその家族の生活を支えるために特別な訓練を受けた犬たちを提供している団体です。
睡眠を含む日常のさまざまな困りごとに寄り添い、支援してくれるこの犬たちは、家族にとってかけがえのない存在となっています。
13歳のジャクソン・ブランチャードも、その一例です。
彼は年齢の割に強い不安を感じやすく、それは自閉症の特徴のひとつでもあります。
そんな彼を支えているのが、サービスドッグの「ミステリー」です。
母親のジョディ・ブランチャードは、「ミステリーが来る前は、ジャクソンの不安のレベルは10段階中15くらいでした。
でも今は3か4程度まで下がったと思います」と話しています。
以前は、ジャクソンが学校に行くために家を出るだけでも大変な出来事でしたが、今ではミステリーが彼を落ち着かせ、外出もスムーズにできるようになりました。
また、以前は両親と一緒でなければ眠れなかったジャクソンが、今ではミステリーと一緒に寝ることで安心できるようになりました。
ミステリーはまるで「重みのある毛布」のようにジャクソンに寄り添い、夜の不安をやわらげてくれます。
「家族全員がぐっすり眠れるようになって、本当にありがたいです」とジョディは言います。
「ミステリーが来て2か月経ったとき、ジャクソンは『この子は僕の親友だ』って言ったんです。
自閉症の子たちにとっていちばんつらいのは、友達がなかなかできないこと。
でも、生きている存在とのつながり、つまり人と犬の絆こそが大切なんです」。
ケイナイン・コンパニオンズは最近、米アリゾナ大学と協力し、自閉症の子どもにとってサービスドッグが睡眠の質を向上させる効果があるという研究を行いました。
その結果、犬を持たない子どもと比べて、サービスドッグと一緒に生活している子どものほうが、より良く眠れていることがわかりました。
同団体の主任獣医研究責任者、ブレンダ・ケネディ博士はこう語っています。
「犬は私たちをあるがままに受け入れてくれます。
障害を見ているのではなく、ただの違いとも思っていない。
その“無条件の受容”こそが、犬が私たちの世界で特別な存在になっている理由の一つです」
今ではブランチャード一家も、飛行機に乗ったりディズニーランドに行ったりと、行動範囲が大きく広がっています。
(出典・画像:米NBC BAY AREA)
本当に素晴らしい、ありがたい存在です。
(チャーリー)