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まねをするかを見れば効果的な発達障害児の言語発達支援ができる

time 2017/04/10

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

まねをするかを見れば効果的な発達障害児の言語発達支援ができる

発達障害の子のおよそ30%は、小学校の終わりまでに、会話することを学ぶことはありません。
研究者たちはそれを救う方法を探しています。
言語の発達において、学習するのが最も効果が高い時期を探しています。
米テキサス大学の新たな研究では、発達障害の子のまねをする行動をみることで、会話を学ばせるのに一番効果の高い時期がわかると伝えています。
赤ちゃんは最初の言葉を発するまで、ジェスチャーと音を組み合わせて、親とのコミュニケーションをはじめます。
例えば、赤ちゃんは親を見て、おもちゃを指し、彼女がそれを望むことを示すために音を出すかもしれません。
研究者はこの行動を「意図的なコミュニケーション」と呼んでいます。
意図的なコミュニケーションで、自閉症スペクトラム障害の子どもの今後の言語能力を予測できるといいます。
今までは、意図的なコミュニケーションが、言語能力を予測するのに最も重要なことであることがわかっていませんでした。
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「予測するために見るべきものがわかりました。
これによって、早い段階から学習する機会をつくり、子どもたちが話せるようにできるかもしれません。」
そう、テキサス大学の教育学部特別支援教育のマイケル・サンドバンクはそう言います。
「早い段階で学ばせるのを始めることは、発達障害の子の生活や、学業成果を大幅に改善するのに役立ちます。」
サンドバンク助教授の意図的コミュニケーションが、言語能力について最も重要な予測因子となる、というこの研究が”the Journal of Autism and Developmental Disorders”に掲載されました。
この研究では、ヴァンダービルト大学とノースカロライナ大学チャペルヒル校で行われたポール・ヨンダー教授とリンダ・ワトソン教授らによる研究データを使用しました。
その研究データの対象は、2歳から4歳までの子が16ヶ月間、中断なしで参加協力したことにより、取得できたものです。
研究調査開始時と、そのあとの4カ月ごとに、意図的なコミュニケーション、言語その他についての発達状況を評価したデータです。
サンドバンク助教授は、子どもたちの意図的なコミュニケーション行動として5つを選びました。
まねをする、もので遊ぶ、親の指示に従う、人の目を見る、話したものを見る。
これらは、親と行う2つの行動に含まれています。
親と一緒に遊んだり、まねっこをしている時の子どもの反応
遊んでいるものについて、親と話しながら遊んでいる子どのもの反応
「データ分析をすると、
まねをすることが、言語能力の発達を予測するのにもっとも重要な意図的なコミュニケーションであることがわかりました。」
とサンドバンク助教授は語りました。
「これは、子どもたちがコミュニケーションのジェスチャーをまねするのを、しやすくするために開発した遊びながらに行う方法が、子どもたちが話せるようになることも助けるかもしれません。」
まねが、最も重要な言語発達における予測を助けるものであることがわかりました。
サンドバンク助教授は、
「これは他の子どもの反応が重要ではないことを意味するものではない」
とも、指摘します。
そうでなはく、意図的なコミュニケーションからつながる発達の過程をよりよく理解することを助け、発達障害児の言語発達の研究を進めるものだといいます。
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(出典:米Medical Express)(画像:pixabay
発達、とりわけ今後の言語の発達について検討する場合の、一番に見るべきポイントは「まねをするか」である。という研究でした。
そして、早い段階から、発達障害、発話の問題への対応ができるので、問題をかかえる子どもたちも話せるようになるかもしれない。とのこと。
うちの子どもも話せないので、話すことができたら、どれだけわかってやれるものかといつも思います。
なので、早く対応することによって、話せる子どもが増えるのなら、それはほんとうに進めるべきことと思います。
 
AIとゲームによる早期診断も研究開発が行われています。
人工知能とiPadゲームで発達障害を早期診断

(チャーリー)

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