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発達障害の青年が体を動かして人と交流できるフィットネスクラブ

time 2017/11/28

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発達障害の青年が体を動かして人と交流できるフィットネスクラブ

ジェームズ・ジョンソンは次々にポーズの指示を出します。
一般的なヨガの教室に流れているような瞑想的な音楽なんてありません。
どんどん難しくなって悲鳴があがります。
インストラクターが板のポーズを指示すると悲鳴があがり、犬のポーズを指示するとまた悲鳴があがります。
生徒たちは一般のジムとは違います。
およそ20人の参加者は発達障害の若者たちです。
自閉症やADHD、軽度の知的障害があります。
カトリーナ・フェリーにはこのクラスがぴったりだそうです。
今、21歳のカトリーナは高機能自閉症です。
学校に通っていたころは、カトリーナはストレスでいっぱいだったといいます。
発達障害の若者に向けたフィットネスの取り組み、ピース・イット・トゥギャザープログラムにカトリーナは参加しています。カトリーナは体を動かすためだけでなく、人と交流ができるといいます。
学生の頃は、まわりの人たちに自分は理解されていないと感じていました。
しかし、米サウスカロライナ医学大学の福祉センターと小児発達の専門の部署で共同運営されているこのピース・イット・トゥギャザープログラムはそうではないと感じました。
カトリーナは、安心できる機会だと言います。
フィットネスのクラスではストレスを減らして、バランス機能をよくしてくれているといいます。
「私は疲れてしまいますが、それは良い疲れです。
気持ちは興奮していますが、体は疲れています。
素晴らしい気分です。」
ピース・イット・トゥギャザープログラムは、特に高校を卒業した発達障害の青年の生活を支えるものとなっています。
参加者しているのは、14歳から20代の人までです。
ヨガなどのフィットネスのクラスに週に一度参加します。
インストラクターは、発達障害の人たちに合わせた指導を行えるように学んでいます。
障害者や特別支援を必要とする人のためのファミリーリソース・センターのリサ・リドルは、一般的なフィットネスクラブは、発達障害の人には全く向かないものだといいます。
不快になってしまうものがたくさんあるからです。
ロッカールームやジムのにおい、そして大きな音。
発達障害の人たちの感覚には厳しいものとなります。
「自閉症スペクトラム障害の子どもたちが、フィットネスクラブを利用できる機会はあまりありません。」
リサの息子もピース・イット・トゥギャザープログラムに参加しています。
今は19歳。
発達障害の子ども向けの野球観戦やスポーツイベントはあっても、フィットネスクラブの体験をすることはそれまでできませんでした。
リサは、子どもが高校を卒業してしまうと、まわりとの関係がなくなってしまい厳しいものになるといいます。
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米サウスカロライナ自閉症協会のキム・トーマス教授もこう言います。
「学校を卒業してしまうと、適切なサービスがなくなってしまうのです。
そして働こうとしても、働けないのです。」
また、学校にいる間でも体育の授業は、発達障害の若者には厳しいものとなっています。
ピース・イット・トゥギャザープログラムを行うサウスカロライナ医学大学のコナー・マクドナルドはこのプログラムを通じて、発達障害の人たちのバランス機能の問題について研究を行うことができました。
発達障害の人の多くに、バランス機能に問題があることを発見しました。
バランス機能は、発達障害の診断時の評価対象とはなっていませんが、発達障害に関連するものだといいます。
「発達障害では、身体的にも特徴が現れることが判明しているのです。」
ピース・イット・トゥギャザープログラムによって、バランス機能が改善したことを実証できたことも伝えています。
しかし、まだ研究は十分ではないとコナーは語っています。
(出典・画像:米The Post and Courier
学校を卒業した後も通えて、みんなで体を動かせる。
こういう機会は本当に重要だと思います。
ダンスが発達障害の子たちに自信もつける

(チャーリー)


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