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馬は発達障害を気にしない。乗馬セラピー

time 2016/09/22

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馬は発達障害を気にしない。乗馬セラピー

馬は障害について気にしません。
米ニューヨーク州にあるスカイ乗馬クラブのオーナー、ナンシー・テジョはそう言います。
馬は「人」を見ています。
スカイ乗馬クラブは、誰でも利用することができますが、特別な支援を必要とする人向けの乗馬によるセラピーも行っています。
「馬は、優しくしてあげれば、優しくしてくれます。」51歳のテジョはそう言います。
彼女は発達障害の人や、先天的に心臓の障害と発達の遅れが起こるチャージ症候群の人を馬に乗せています。
スカイ乗馬クラブでは乗馬療法として知られる専門的なセラピーを、未就学児から大人に行っています。
しかし、馬に乗ることだけではないとテジョは言います。
乗馬クラブでは、子どもたちは他の子どもと話をします、相互でやりとりをするのです。
「やりとりをする経験。それは子どもたちにとても必要なことです。」
テジョは子どもの頃、自分の馬がほしいと思いながら育ちました。しかし持つことはできませんでした。
高校を卒業後、大学ではバイオを学び、その後も進学をしました。
ブルックリンの大学では分子細胞生物学の研究を行い、その後結婚をして家庭をもちました。
2011年9月11日の米国同時多発テロの後、自分の人生について深く考えるようになりました。
3人の子を持つ母親として、本当に大事なことは何なんだろう、何がしたいのだろう。
子どもの頃の夢、自分の馬を持つこと。が込み上がってきました。
「子どもの頃は、いつも馬に乗りたかったんです。
どうして、ずっとしなかったんだろう。
どうして、しなかったのかわからなくなりました。」
37歳の時に、乗馬のレッスンを受け始めました。
そして、自分の情熱に気づきました。
テジョは、多くの乗馬クラブで学びました。
「何でも学びたかったのです。低賃金の納屋での仕事もしました。
乗馬の心得、馬の世話、訓練、治療。」
そして、ついに自分の馬を買いました。
2番目の子どものローラに乗馬を教えはじめました。
2008年に、テジョは乗馬療法士としての認定を受けました。
そして、スカイ乗馬クラブが誕生しました。
「全ての乗馬する人と、全ての馬に責任があります。安全第一です。」
乗馬療法は一年を通じて行われます。
毎週日曜日に、外エリアと内エリアにフェンスで分けられた、サッカーの競技場の半分くらいの広さの場所で。
ボランティアの人たちと、ソーシャルワーカーの資格をもった人が手伝います。

エスター・マークスには娘がいます。
19歳のキャサリン。発達障害があります。
マークスと32歳の夫ディーンは、キャサリンが5歳の時からこの乗馬療法を始めています。
テジョが仕事を始めました。マークスの家族が一緒です。
「テジョは素晴らしい先生です。たくさんの決まりごとやルールがありますが、ていねいに教えてくれます。
私たち家族は本当にテジョに感謝しています。」

キャシー・ジョセフソンの娘、エリカはチャージ症候群です。耳も聞こえず、目もあまり見えません。
エリカは長い間、座っていることができません。
レッスンの残り30分、「できるわ。がんばって。」
母親のキャシーは言います。
「テジョは素晴らしい。
テジョは娘に歌もうたってくれる。とても楽しんでいます。
エリカは強くなりました。
上半身に力がつきました。
テジョは子どもたちと触れ合って、特別支援が必要な子どもたちを理解しています。
子どもたちとどう向き合うかも知っています。」
エリカは成人でも、体重は30kgしかありません。
「娘は犬が大好きです。そして馬も。
娘が馬に乗れるなんて信じられませんでした。」
(出典・画像:米LI HERALD

馬が助けてくれることについてはこれまでにもお伝えしてきましたが、
知的障害の彼女たちを夢中にさせた馬
こんなものもありましたね。
タイ陸軍が行っている牛セラピー

(チャーリー)


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